はじめての音楽会事業『音楽たまて箱』を実施しました。
「小学生に初めてのコンサートホール体験をしてほしい」。かながわアートホールの新規事業として2019年から企画していた「はじめての音楽会事業」が2022年6月28日(火)にやっと実現しました。
企画は地元保土ケ谷にお住いの作曲家・ピアニストの鬼武みゆきさんにお願いしました。
出演は数学者の秋山仁先生と鬼武さん。
お客様は保土ケ谷小学校、初音が丘小学校の4年生、150人。
さてイベントが始まります。
かながわアートホール presents
鬼武みゆきの『音楽たまて箱』
「今日からあなたは算数マジシャン!」
ゲスト:秋山仁(数学者)
「本物」のコンサート通りに開演前に“1ベル”を鳴らし、“影アナ”“本ベル”と続きます。事前に何の説明もしていません。ベルとともに騒がしかったホールが水を打ったように静かになります。客席が暗くなると子どもたちから静かな「おー」とさざ波の声。
ピンスポットに照らされて鬼武さんが登場、拍手が沸き起こります。
ピアノに座り、今回のために書き下ろしたタイトルソングを明るくテンポよく演奏します。子どもたちは食い入るように集中しています。弾き終わると大きな拍手が沸き起こります。秋山仁先生の登場にまた大きな拍手。
そこからは客席が明るくなり、秋山先生考案の、簡単な算数理論を使ったマジックが始まります。あらかじめ席に配られたキットを使って子どもたちも一緒に体験します。
「おうちに帰ったらお父さんやお母さん、兄弟にやって見せてあげるんだよ」
子どもたちは“秋山ワールド”にどんどん引き込まれていき、1時間はあっという間に終わりました。
今回の実現まで2年以上延期を繰り返し、その決定が1か月前ということもありました。ご理解いただき、ご協力いただいた鬼武さん、秋山先生に救われました。お二人には深く感謝いたします。
当館としても初めての事業でした。子どもたちのきらきらとした表情、感受性豊かな反応を見てやってよかったと思いました。
この後も鬼武さんのお力添えをいただいて実施してまいります。
今回はコロナ禍で保土ケ谷区内の小学校に参加していただきクローズド公演となりました。当初計画していたクラス単位の応募による一般募集は叶いませんでしたが状況が許すようになれば他地域の小学校の児童にもぜひ“はじめて”を経験していただきたいと思っています。
<鬼武みゆきさんのFacebookから>
6/28(火)はかながわアートホールにてキッズコンサートでした。
本来なら3年前からスタートする予定でしたが、コロナで2回延期になり、やっと、客席数半分で実現しました!
対象は小学校4年生。今回は横浜市保土ケ谷区の私の母校・初音が丘小学校3クラスと、保土ケ谷小学校2クラス。150人の元気な子供達との時間は宝物のようでした。
私自身、これまでたくさんの職種の素晴らしい方々に出会い、刺激を受け、興味を持って様々な経験をしてきた全てが今の私の音楽につながっていることから、小さい頃から様々なことに興味持って欲しいという願いを込めて、タイトルは、かながわアートホール presents「鬼武みゆきの音楽たまて箱」。タイトルソングも新しく書き下ろしました!何が出てくるかわからないワクワクドキドキ楽しい曲です!!
そして第一回目は、数学者の秋山仁先生がゲスト。
「今日からあなたは算数マジシャン 〜Mr. マリックもビックリ〜」ということで、先生考案の算数理論を使ったマジックを実践、マジックキットで子供達が試しながらひもといていくというものです。
「え〜〜〜〜っ、どうして?すごい!」と子供達の目が輝いていくのが嬉しかったですね。
コロナ禍ということで、子供達にステージ上に出てもらうことができなかったり、子供達のところに教えにいけなかったのはもどかしかったですが、きっとそれぞれ、心のどこかで「何か」が動き出してるといいなぁ。
Vol2は10月で、もう一度秋山先生の算数マジックを。
Vol3は女優の余貴美子さんの読み聞かせと音楽のコラボを、Vol4は狂言を、最終回のVol5はスペシャルメンバーと世界の音楽を特別アレンジで演奏する予定です。